デジタルに比べると手間がかかるカセットテープやフィルムカメラ、

チープだけれどどこか味わいのある昭和時代の雑貨類。

最近、そんな「レトロ感」のあるものが人気です。

でも「レトロ感」とは何でしょう？

「レトロ感」は、単なる懐古趣味やノスタルジーにとどまりません。

それは、私たちの知覚や記憶、文化的な経験と深く結びついた感覚であり、

今の時代の感覚とは異なる手触りや音、形、体験にふれたときに生まれるものです。

デジタル環境に慣れ親しんだ人たちにとっては、

少し前のモノが持つ「不完全さ」や「スマートじゃない感じ」、「ズレ」や「偶然性」が
かえって新鮮さや新たな魅力、価値として感じられるのかもしれません。

今月のA5棚のテーマ（6月）は、未来をつくる「レトロ」。

かつての技術やデザインは、「懐かしさ」を感じさせるだけではなく、

現代に応用できる知恵や新しいアイデアのヒントが息づいています。

「今月のA5棚」では、レトロをキーワードに、さまざまな分野から本を集め展示しています。

どうぞ手にとってご覧ください。

　
今月のA5棚とは？
情報ライブラリーのすべて書架には、「A1」「B2」など番号がついています。
そのうち、書架番号「A5」は、いつもは別々に並んでいる本を、
あるテーマのもとに期間限定で集め、紹介する特別な本棚です。
時事ネタから季節ネタまでバラエティ豊かに○○なテーマの本を紹介します。 

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