2026年5月号
テーマ:「植物は炸裂(サクレツ)する」

「ロボット」の言葉の生みの親として知られるカレル・チャペックは、作家であり
熱心な園芸愛好家でした。彼は著書『園芸家の一年』の中で、春の植物たちについて、
「花火のかんしゃく玉のように、炸裂する」と記しています。
はかなく、おだやかなイメージの植物に、「炸裂」という言葉は不釣り合いに感じます。
けれど実際には、植物たちは驚くほど複雑で、激しく、したたかです。
光を感じ、音を検知し、接触を察知しながら、今ある環境の中で生き残るため、
独自の戦略を駆使し続けています。
「歩く植物」とも呼ばれるガジュマルの木。
虫を誘い、捕らえ、菌類と共生し、環境に適応しながら進化を続ける植物たち。
動かないからこそ、植物は、厳しく、ときに危険です。
今月のA5棚では、「植物」をキーワードに、進化、生態、文化、哲学、デザインなど、
さまざまな視点から植物にまつわる本を集めました。
山の緑は日ごとに濃くなり、花々は色鮮やかに咲き溢れています。
静かに炸裂している植物たちを、改めて見つめてみませんか。

今月のA5棚とは?
情報ライブラリーのすべて書架には、「A1」「B2」など番号がついています。
そのうち、書架番号「A5」は、いつもは別々に並んでいる本を、
あるテーマのもとに期間限定で集め、紹介する特別な本棚です。
時事ネタから季節ネタまでバラエティ豊かに○○なテーマの本を紹介します。
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